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【トラウマ出産レポ①】地獄の前駆陣痛。

 

2022年の出産のリアルな記録です。

わたしにとっては、トラウマになったお産。

この記録は産後すぐにスマホのメモ帳に書いたものを

産後5ヶ月経つ今、加筆修正しています。

産後しばらくは、精神的にとてもしんどくて地獄を見ましたが、

5ヶ月経つ今、毎日幸せです!

 

 

結婚して5年。

不妊治療クリニックを経ての

待望の赤ちゃんでした。

 

高齢出産に入る年齢なので

たくさん不安はあったけど

妊娠中はつわりも体調不良もほぼなく

人生で一番美肌になり

毎日ご飯が美味しくて

気持ち的にもハイな感じで脳内お花畑で

ただただ幸せでした。

人生で一番幸せだ、

一生妊婦がいいと毎日思っていました。

 

里帰り出産だったので、

猫たちと2ヶ月ほど離れ離れにならなくてはいけなくて

寂しくて寂しくて不安でいっぱいでした。

コロナも流行っていたので、

一度帰るともう帰ってこれない状況でした。

 

お出かけもほとんどできず、

ひたすら近所を一人で歩き回る日々。

早く京都に帰りたかったので、

早く生まれますようにと雨の日以外1万歩歩く。

 

予定日の1週間ほど前から

お腹の痛みが出てくる。

 

陣痛にも種類があって

前駆陣痛と本陣痛があり

前駆陣痛は出産につながらない陣痛だとかで

痛い!ってなっても、10分以上また間隔が空くようならそれは前駆陣痛。

本陣痛の練習みたいなもん、と認識していました。

前駆陣痛だと産院にはいけないのだそうです。

行っても帰らされたりするそうです。

 

4月6日朝から前駆陣痛が始まる。

お腹が痛くて何回か目が覚めた気がする、程度。

「ん?これはもしや」と思いながらも

寝ていられる状態なので様子を見る。

「ほんまにお腹痛くなるんや。。」と不思議な感じ。

 

日中、トトロを見ながら寝たりしたけど

お腹が痛くて目が覚める。

散歩に行ったりして気を紛らわせる。

これで練習かと、本番はどんだけ痛いんやろうかと、

ビビりまくる。

 

7日夜、

全然寝れないくらい痛い。

 

どんな痛みかというと

ナイフでグサーーとお腹を刺されるような痛み。

それが私の場合は10分間隔とか5分間隔でしばらく続く。

毎回グサーーと刺されるような激しい痛み。

1分くらい続いて、サーっと去っていく。

1時間に何回か痛いのが、ずっと続いて、

たまに30分とかあく。

これがずっと続く。

すでに地獄です。

寝るのを諦めてご飯を食べたりすると

ちょっと痛みが遠のく。

でもまた激痛が数分間隔でやってくる。

散歩に行ったり、

夫にLINEで愚痴ったりして過ごす。

まだ余裕あり。

 

4月8日

10分以内で続けて激痛がやってくるのに

ふっと時間が10分以上空いたりするので産院に電話できない。

もう丸一日まともに寝れていない。

8日の午前中、

いつまで続くのかパニックになり

たまらず産院に電話したが

やっぱり10分以上空くので様子見を伝えられる。

休める時に休んでくださいと言われるが

無理です。そんな時間ない。

うとうとしたら、

腹を刺される痛みで飛び起きる。

 

あれだけYouTubeで陣痛の乗り越え方とか

呼吸法とか色々勉強したのに

ただただ深呼吸するだけで精一杯。

力を抜くとか「は?」て感じでした。

 

お昼に散歩に行くも、

相当痛いのがどんどんくるので

家に帰る。

でも帰ったら何故かまた引っ込む。

この日は夫が京都からやってきて

マッサージをいっぱいしてくれて

泣き言を聞いてくれました。

夜、夫が帰った後

少し痛みが落ち着く。

 

が、その夜もう痛すぎてわけわからなくて

意識朦朧としてくる。

丸二日ほとんど眠れずずっと痛い。

脳内お花畑から一転、

もう耐えられない、親になる資格がない

無理だったんだとメンタル崩壊していく。

 

10分以内での激痛なのに、たまに12分とか空くので

産院に連絡できないのと

一人で耐えないといけない孤独に(深夜なので親は寝てます)

どんどん不安が募っていく。

横になったり、上向きで寝ると特に激しく痛んだ気がした。

が、寝たいのでそうすると、数分間隔で刺すような痛みに飛び起き

収まるまで深呼吸を繰り返した。

 

9日の午前3時

もう疲れ果てて

パニックになり夫にLINE。

陣痛がこんなに痛いとは思わなかった。

今から無痛分娩にしたい。(産院は無痛分娩対応不可)

産める自信がない。

これより痛い思いするのがとにかく怖い。

5分間隔で続いてるのに途切れるから

産院に連絡することもできない。

地獄の苦しみだと

泣き言を伝えて

痛すぎて痛すぎて

もう無理だと

産院に電話していい?と聞いて

夜中3時に電話をする。

しかも泣きながら。

 

助産師さんが対応してくれて

うんうんと聞いてくれ

一回進み具合みてみようか?

帰ってもらうことになるかもだけど

と、言ってもらえて

母を起こして入院セットも持ってタクシーで向かい

3時40分ごろ産院に到着。

 

泣きながら助産師さんに診察してもらう。

子宮口は2センチくらいでまだまだ。

でも何か(産道やったかな忘れた)はめっちゃいい感じに準備できていて

陣痛が進めば今日のお昼までには産まれるかもね、と入院決定。

母は一度帰宅。

 

心底安心した。

5分間隔で痛くても散歩して歩き回ったりして4日間耐えたから

ここまで準備ができてたんだと思うよ

と言われちょっとだけ救われる。

 

その日は満床で忙しかったらしく

ここからまた一人孤独に

どんどん強くなる痛みと闘う。

 

寝ても座っても激痛なので

立ってやりすごす。

眠いし意識朦朧。

 

血圧が高めだったので

部屋の電気を暗くされて

ただただ耐える。

 

ひとりなのが辛いのと

痛い時って誰か(助産師さん)に

摩ってもらえたりしてもらえると思ってたけど

基本ひとりなのでどんどんメンタルがやられていく。

 

寝れるほど間隔は開かないし

うとうとしたら

また刺すような痛みに襲われるので

またまたパニック。

 

そうこうしていると

じっと座っていると

ちょっとだけ陣痛がこないようになることを発見。

 

もう痛いのが怖すぎて

ただただ同じ場所にじっと石造のように座ってやり過ごす。

が、またビッグウェーブで飛び起きる・・・を、繰り返し

恐怖で泣きながらナースコールを押す。

 

毎回のビッグウェーブが恐怖で仕方なくなり

あとどれくらいなのか先が見えない不安を

助産師さんに話すと

もう一度内診してもらえることに。

 

陣痛がこないようやり過ごしていたので

まったく進んでおらず

陣痛がどんどんくる感じなら

今日のお昼頃かな、という感じだったのが

また先が見えない感じに。

 

それもまた悲しいけど

とにかく痛みが怖くて怖くて

産める自信がないと

これ以上痛いのは無理だとパニックに。

 

その助産師さんは

10ヶ月お腹で育てたんだから

絶対産めるよ。大丈夫。

と言ってくださったが

もうパニックだからとにかく怖い怖いしか言ってなかった。

 

と、そうこうしているうちに朝ごはん。

痛くてほとんど食べられず

山に登ったことのない人が富士山登るようなもんなんだから

もうちょっと食べなよと言われるが

結局食べられず。

 

そのあと先生が到着して

血圧が高めだからサポートしながら進めますねと

そんな感じのことを言ってくださり

よろしくお願いしますと答えて

またひとり耐える時間へ。

 

痛みも辛いけど

孤独が本当に辛かった。

コロナが憎かった。

 

(つづく)