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【トラウマ出産レポ②】孤独な絶叫

 

朝9時過ぎ

痛いし怖いし孤独やし

またパニックになってくる。

疲れと眠気で意識朦朧な中、

バチコーンと身体中を突き抜けるような

刺すような痛みが突然やってくる。

の繰り返し。

 

耐えきれず

何度も悩んだ末にナースコール。

こんなことで呼んでいいのだろうか

なんて

ボタンをずっと握り締めながら

何回もどうしようか考えては我慢して

ようやく押してましたが

みんな一人で耐えるもんなんかな・・・。

 

日勤の助産師さんが来てくださり

メソメソする私を撫でながらまた内診してくれる。

そこでも確か、陣痛が怖くて怖くて仕方がない、みたいなことを話した気がします。

いつまで耐えればいいのかわからなくて不安なことも伝えると

ゆっくりだけど子宮口は開いてきており

出産準備に入ります、と。

(この辺少し記憶が曖昧)

 

LDR室の分娩台で診察を受けてましたが

「一人になるのが怖い」とも伝えたので

夫を電話で呼んでくれました。

 

うちの産院は分娩前後1時間立会いができました。

面会はNGです。

電話したら、すぐ来てくれると思ったら

なかなか時間がかかった気がして、

陣痛がくるたびにギャーギャー叫んでいました。

 

その間脚に何かを巻かれたり

分娩台を動かしたりと

着々と準備が進んでいきます。

 

「すぐ戻ってきますからね」と

若くてすごく言葉遣いの優しい助産師さんが

気を遣って毎回言ってくれました。

(メガネがなかったので顔ははっきりわからず)

基本一人でずっと対応してくださいました。

 

泣き言ばっかりで

ほんまにうざかったと思います。

優しい方なのに

少し準備で部屋からいなくなったら

もうパニック。

 

陣痛のたびに

「誰か〜!!」とか「怖い〜!!」「ひとりにしないでーー!!!」って

叫んでました。

もう、表現できないくらい

痛かった。

下半身全部がグゥゥゥゥオォォォオオオ!!!!っていうような感じ。

もう、いろんなことを諦めて

絶叫していました。

「ギャーーー!」って。

 

この辺から

もう恥を捨てて叫びまくるスタイルでいこうと

いろんなことを諦めてた。

 

YouTubeとかで、ソフロロジーとか

静かなお産とか、呼吸法とか、色々みてたけど

もーむり

むりや。

わたしにはできませんでしたと、

叫びまくってました。

 

「いたい」「こわい」

とにかくこれを痛い陣痛が来るたびに叫んでいましたが、

ここからが本番なんだと後で知ることになります。

分娩台の上で痛みがくるたびに

のけぞりながら叫びまくり

さらに内診や子宮口を広げる作業は

陣痛が来るタイミングでやることを知り(!)

それが痛くて痛くて

恐怖すぎて

「やめてー!」と何度も叫びました。

 

広げる作業って、助産師さんが手を突っ込んで

文字通り皮を伸ばすようにグイグイやるんです。

何が何だかわからんくらい痛い。

 

頭では必要なことはわかってるのに

ほんと、パニックでした。

子宮口が開いたあと、どう進んでいくのかも

あんまりわかってなくて

それがまた不安で

陣痛のない間に

あとどれくらいですかと

泣きながら聞いた気がします。

分娩台の上でも

何回か泣いてます。

とても自分の股から人間を生み出せるとは

思ってなかったです。

 

「イキみたい感じでてきてますか〜?」

と言われて

そういえば

痛い陣痛の最後に

「なんかでる!」な間隔もあることに気づく。

その時にひとりだとまたパニックに。

これがイキみたい感じというのも

初めて知ったし

どうしていいかわからないし

不安すぎてまたパニック。

 

「大丈夫〜できてるできてる〜この調子でいいよ〜」と

助産師さんが優しいゆったりとした声で何度も何度も

声かけしてくれたのを覚えています。

 

声の掛け方とかで

わりと敏感に「この人怖い」とかそういうのを

感じるタイプなので

この方が担当で

本当によかった。

 

ピーピー言いながらでしたが

このときの叫びはもう

大きい陣痛の時は絶叫でした。

 

陣痛にも大きい小さいという波があるのだと

この後で気づきます。

くる!となったときには

まず「痛いのくる!怖い!無理!」と

叫んでから絶叫。

体力をじわじわ消耗。

 

でもまだ序の口なんだと後で知る。

 

(つづく)